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フレグランスの最新トレンドから見る天然香料

こんにちは!
代表の井崎真奈美です。

もうすぐ11月ですね。

4月の瑞々しい新緑や、 5月の花々が咲き始める季節も心浮き立ちますが

木々の葉が1枚1枚と色づきはじめ、 少し緊張感のある 透明な空気がピンと張った11月は
個人的には、1年の中で一番好きな月です。

さて、昨日は
フレグランス香調の最新トレンドセミナーに参加してきました。

天然香料のみを調香する アロマフレグランスにおいても、芸術的なフレグランスのトレンドは とても気になります。

マーケティングの視点からは、 フレグランスにとどまらず、 アロマテラピーなども含む 「香り類」は
自然派イメージのブランドにおいて ブランドの個性を打ち出す 重要な要素として必然なもの となっているとのことでした。

最近では、 高級ブティックが多く入る GINZAシックスでも そのような傾向が見られます。

そんな背景で、 今回、この秋のトレンドを代表する 4つのフレグランスが 紹介されました。

 

  1. ラヴィエベル フローラル オー ドゥ トワレ
    (ランコム)

※写真は各ブランドの公式サイトより。
香りのタイプは、フローラル パウダリー スィート。洋ナシなどのフルーティーノートに続き、金木犀、アイリスなどの明るく華やかな花々が香り、ラストは甘いグルマンにイリスが上品さをフォローします。女優のジュリア ロバーツにより生まれた香りて、ラヴィエベルの意味は、「人生の美しさ」

 

2.スプレンディダ イリス ドール
(ブルガリ)

香りのタイプは、フローラル パウダリー。
トップはバイオレットリーフのキリッとしたグリーン調から始まり、高級感のあるイリスとミモザ、ラストにトンカビーンズやバニラの甘くパウダリーが残香となる、上品な印象のフレグランス。ボトルは女性のデコルテをイメージさせるもので、スプレンディダ ブルガリ コレクションでは、3部作の「ローズ ローズ」.「ジャスミン ノワール」と共に、天然香料をふんだんに使うことで、高級感がありながら、ナチュラルで自然を感じられる作品です。

 

3.ギャロップ ドゥ エルメス
(エルメス)

香調は、フローラル レザー ムスク。
馬具から始まったブランドのエルメスと言えば、レザーノートは重要な要素。
レザーやサフラン、金木犀、ローズのなかでも香りの強いターキッシュ ローズのゴージャスな香りにウッディーノートによって高められた、レザーノートでありながら、フェミニンな香り。私個人的には、どれも素敵な香りでしたが、この香りに一番トキメキました!
鎧のフォルムに象られたボトルにはオレンジのレザーが結ばれて小粋で洗練されたオブジェのようです。

 

4.キュイール ダンジュ
(エルメス)

香調は、パウダリー ムスキー フローラル。
いきなり、トップにムスクを感じるミステリアスなユニセックスの香りです。シトラスなどのフルーティーノートにイリス、ナルシス、バイオレットなどの花々が香り、全体がレザーやムスクやヘリオトロープの柔らかくパウダリーな香りに包まれている印象です。この香水はエルメスの庭シリーズでも有名なジャン クロード エレナ の手によるもので、キュイール ダンジュとは、「天使の革」の意味。革と肌の対話を香りで表現した逸品という専門家によるコメントがあります。

どの香りも、秋のライフスタイルに華やかで上品な彩りを与えてくれる香りでした!

やはり、香りに包まれていると、 幸せだなーと改めてつくづく。。

ということで、この4つの作品から印象に残ったトレンドと思われる香料は、
イリス、金木犀、ムスク、レザーでした。

ちなみに、天然香料の場合、
ムスクはアンブレッドシード
レザー様はカラマス という植物から抽出したエッセンシャルオイルがあります。

 

最後に、 セミナーのまとめで
最近の香調のトレンドについて 4つの方向性が挙げられました。

① ホワイトフローラルにハーバルなどアロマティックな要素が加わった香調

② 瑞々しいトップのアクセントにウッディーノートが絡んだ香調

③かつての名香を思い起こさせるような王道なフローラル香調

④ イリスを核としたパウダリーな香調

そして、もうひとつ、今回のエルメスの2作品のように、レザーを女性用に大胆に使用した香調の出現についても注目されています。

この秋のトレンドにもみれますが、
天然の素材やアロマティックな要素は
今後もブランドの香りにも取り入れられていくことを再確認しました。

アロマフレグランス の世界も、 益々広く深くなっていくのでは!と
嬉しくなってきました♡

 

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